法人カードで分割払い、リボ払いは可能?そのメリットは?

法人カードで分割払い、リボ払いは可能?そのメリットは?

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2018.07.25

経理業務の簡略化に便利な法人カード

クレジットカードは、わたしたちの生活にかなり身近なものになりました。使用頻度は人それぞれでしょうけど、1枚もカードを持っていないという方は、かなりの少数派なのではないかと思います。そして、カード所有者の増加に伴い、カード払いが可能な店舗、施設もどんどん増えてゆきました。

今ではコンビニでもクレジットカードが利用できますが、かつてはカードを使いたくても、利用できる店舗を見つける方が非常に困難だった頃もありました。新幹線のチケットをクレジットカードで購入するのは、みどりの窓口でも自動券売機でもどちらでも可能です。ところが、かつては限られた窓口でしか、カード利用ができなかった時もあったのです。今からでは、とても信じられない話です。

昔話をすれば、きりがありませんが、今ではタクシーでも、ほとんどカード払いが可能ですし、交通機関以外の飲食店やホテルでもカードが利用できます。そのようなカード万能時代になって、広がりつつあるのが法人カードです。一般のクレジットカードは、主契約者のカードの他に家族カードを発行することができます。メインのカードと家族カードは、同じように使用することができます。

使用明細では、家族カード使用分にのみマークがつくなどで区別することができます。法人カードとは、ちょうど家族カードの会社版のような存在です。法人カードを社員が利用することで、面倒な経理での仮払いや精算処理をかなりの部分まで簡素化することができます。経理業務にとって、毎日の現金の出入管理と帳簿合わせは結構面倒な仕事です。

法人カードの利用が社内ですすめば、現金の出入機会を大幅に減らすことができますし、支払いもカードの引き落とし日に一本化できます。もちろん、カードごとに明細がわかりますから、どの社員の利用分かもすぐにわかります。

出張する社員にとっても、事前に仮払い申請を行う手間が省けますし、自腹での建て替え払いがなくなるので、安心して出張に出かけることができます。このような理由で、法人カードを導入する企業も徐々に増えつつあります。

法人カードで分割、リボ払いは可能?

経理業務の簡素化や出張時の利便性を、法人カードのメリットとして紹介しました。実は法人カードを使うことで更に会社にとってメリットになることがあります。それは、支払い期日が伸びることです。現金での買い物は、商品を購入したときに現金を支払います。カード払いは、例えば15日締めの翌月10日払いのように、1ヶ月分をまとめて翌月に精算します。

そのため、長い場合は購入から約1ヶ月後に支払いということもあります。法人カードでも、このような締め日と支払日の関係は変わりません。そのため、社員が出張や接待などで使用した代金の支払いも翌月に伸びるのです。社員1人、2人では大した額ではないかもしれませんが、会社規模が大きくなればその額はバカになりません。

そして、支払いが伸びるということは、会社の資金繰りが楽になるというメリットがあります。企業同士の支払いは、だいたい納品の翌月払いです。もっと大量の原材料などになると、半年後などということもあります。つまり、物が売れても現金になるのが先のケースが多い、ということです。

その一方、日々の営業費用(出張や接待など)が現金払いでは、うまく資金を回さないと現金が不足する期間が出てきかねません。法人カードの利用が増えれば、日々の営業費用も先払いにできるので、資金繰りが安定しやすくなるのです。それなら、法人カードで分割払い、リボ払いができれば、更に支払い期日を先延ばしにできるの、企業にとってメリットがより高くなりそうです。

ですが、分割払いやリボ払いができる法人カードは多くありません。また、分割やリボ払いができる法人カードを契約していても、実際には1回払いしか利用しないケースがほとんどのようです。その大きな理由は、金利手数料がかかるからです。

2回払いなら手数料がかからないというカードもありますが、1回払いと2回払いが混在すると、経理の手間になり法人カードのメリットが薄れます。従って、法人カードは1回払いが基本という考え方が、カード会社でも利用する企業側でも、ほぼ基本となっているのです。

法人カードのリボ払い、そのメリットは?

それでは、法人カードにリボ払いや分割払いの設定があるのは全くの無駄ではないか、という話になりますが、個人事業主や小規模な会社の場合は、リボ払いや分割払いを活用しているケースもあります。例えば、年間で売上があがるのは半年に1回程度だけど、支払いは様々な用途で毎月必要なケースです。

数ヶ月後の売上入金まで、支払いは待ってくれないので、リボ払いで支払い額を平準化するというやり方です。分割払いでも支払いの先延ばしは可能ですが、例にあげたケースでは2回払いにした程度では間に合いませんし、支払い金額が一定額のリボ払いの方が、資金繰りも考えやすそうです。

ところが、毎月定額支払いで便利なリボ払いにも、大きな落とし穴があります。これは法人カード、個人カードに限らずいわれることですが、金利が非常に高いというデメリットです。カード会社によりますが、年利で12〜15%程度の金利がかかるのが、リボ払いです。毎月は楽になるかもしれませんが、将来的に本来の出費よりも、かなり多くの金額を支払わなくてはならなくなります。

1円でも多くの利益をあげることが目標の企業の立場としては、支払う利息はできるだけ低くしたいのが当たり前です。その考えからすると、リボ払いの金利はかなりの高利といえます。法人で無借金で経営しているのは珍しい方で、多くの企業が返済しなくてはいけない借金とそれに伴う利息を抱えています。

しかし、その利息は高くても数%で、リボ払いのように10%を超えるケースはありえません。小規模事業者でも、ビジネスローンを使えばもっと低い金利で運転資金の借り入れが可能です。銀行からお金を借りるには、いろいろと手続きが必要になります。

そのような手続きの面倒さを嫌っての法人カードのリボ払い、という緊急避難的な使い道なのかもしれません。しかし、取引先や従業員へ責任のある法人であるからには、もう少し堅実な経営が期待されます。

法人カードの利用では、1回払いが基本

法人カードのメリットとリボ払い、分割払いの可否と是非について紹介してきました。結論をいえば、法人カードでのリボ払いは、できるものもあるけどおすすめはできない、ということです。リボ払いにすることで、その支払額は10%以上増えてしまいます。

月々の資金繰りは楽になっても、会社を利益率のよい堅実な体質に改善していくためには、将来に渡ってダメージが出続けるリボ払いはおすすめできる手段ではないのです。法人カードによってはポイント還元率の高いものもあり、リボ払いだと更に多くポイントがもらえるケースもあるようです。しかし、リボ払いの金利は、少々のポイント還元率では比べ物にならないほど高い金利です。

また、個人カードに比べて利用限度額が高いので、個人事業主の方が個人カードで買えない高額品を、法人カードのリボで買うということもあるのかもしれません。このような使い方が、カード会社の規約や企業運営としてどうなのかという疑問はありますが、恐らくケースとしてはありえないことではないでしょう。

ただ、このどちらも法人カードでリボ払いをすすめる積極的な理由にはなりえません。利用者個々の事情や理由で、思わぬよい利用法もあるかもしれませんが、一般的には法人カードの支払いは1回払いを基本として考えておくのがよいでしょう。

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